なぜ車中泊にポータブル電源が必要なのか?
車中泊を快適に楽しむためには、「電源の確保」が欠かせません。
一見すると「スマホの充電くらいならシガーソケットでいい」
と思うかもしれませんが、実際に車中泊をしてみると、
想像以上に“電気”を使う場面が多いことに気づくはずです。
スマホやiPadの充電だけでは済まない
たとえば、スマホだけでなく、
- iPad
- ゲーム機
- モバイルWi-Fi
- LEDランタン
なども充電する必要がある場合、シガーソケット1口では到底足りません。
特に子ども連れの場合、移動中や夜間の“暇つぶしツール”としてiPadやSwitchの存在は心強い味方。
バッテリーが切れてしまえば使えず、お子さんの機嫌にも関わってきます。
夏冬の温度対策に欠かせない
さらに重要なのが気温対策です。
- 夏はポータブル扇風機やサーキュレーター
- 冬は電気毛布やミニセラミックヒーター
といった機器を使いたいと考える方も多いはず。これらはそれなりの消費電力があるため、モバイルバッテリーや車の電源では心もとない状況に。
ポータブル電源があれば、ACコンセント並みの出力でこれらの機器が使えるので、暑さ寒さをしのぎながら安心して眠れます。
子どもの快適さが旅の質を決める
「大人は多少ガマンできても、子どもには快適な環境を用意したい」
そんなあなたの想いを叶えてくれるのが、ポータブル電源です。
- 好きな映画を見ながら寝かしつけ
- 夜中でもライトや加湿器を使って快適に
- お気に入りのジュースを冷やしておく
こうした“小さな快適さ”の積み重ねが、旅の印象を大きく左右します。
つまり、ポータブル電源は「電気を使える」だけでなく、車中泊をストレスなく楽しむための“安心感”を得られるアイテムなんです。
ポータブル電源の選び方【初心者でも失敗しない3つの視点】
ポータブル電源にはさまざまな種類がありますが、あなたが車中泊で使うなら、「容量」「出力」「携帯性」の3つの視点で選ぶことが大切です。ここを押さえておけば、初めてでも失敗することはありません。
容量(Wh)と稼働時間の目安
ポータブル電源選びで最も重要なのが「容量(Wh)」です。
たとえば、
- スマホ:約10Wh
- 電気毛布(弱モード):40〜60Wh/時間
- ポータブル冷蔵庫:40〜50Wh/時間
といったように、電気製品は使うたびにバッテリーを消費します。
仮に500Wh程度の電源だと、電気毛布を8時間も使えばバッテリーが空になってしまうことも。
おすすめの目安は「1000Wh前後」。
これなら一晩しっかり使っても安心ですし、複数の機器を同時に使っても余裕があります。
出力ポートの種類と数
車中泊ではスマホ・タブレット・ライト・冷蔵庫など複数のデバイスを同時に使うシーンがよくあります。
そこで注目したいのが、以下のような出力ポートの種類と数です。
- AC(家庭用コンセント)×2口以上
- USB-A/USB-C×3〜4口
- シガーソケット(DC出力)×1口以上
USB-C(PD対応)ポートがあるとノートPCも充電できて便利です。
「家族でシェアする」ことを前提に考えて、ポート数は多めに備わっているモデルを選ぶと安心ですよ。
サイズ・重さ・持ち運びやすさも重要
意外と見落としがちなのが「サイズと重量」。
1000Whクラスになると、10〜13kg前後の重さになるため、車内での取り回しや移動が億劫に感じることも。
- ハンドル付き
- キャリー対応
- コンパクト形状
といった仕様もチェックポイント。
女性や子どもでも扱えるように、持ち運びやすさ=“使いやすさ”として意識しましょう。
車中泊におすすめのポータブル電源5選【2025年版】
ここでは「家族での車中泊を想定したユーザー」に向けて、実用性・信頼性・コスパをバランス良く満たすモデルを厳選して紹介します。
① Jackery ポータブル電源 1000 Plus

- 容量:1264Wh/出力:2000W(瞬間4000W)
- AC×3、USB-A×2、USB-C×2、シガーソケットあり
- 拡張バッテリー対応(最大5,000Whまで)
▶︎ 安心の国内サポートと実績。電気毛布・冷蔵庫・電子レンジまでカバーできるパワフルさが魅力。車中泊中〜2泊3日程度なら余裕で対応。
② EcoFlow DELTA 2 Max

- 容量:2048Wh/出力:2400W(瞬間4800W)
- AC×6、USB-A×2、USB-C×2、シガーソケットあり
- 急速充電:約1.1時間でフル充電(業界最速クラス)
▶︎ 大容量でファミリー向け車中泊にも最適。調理家電も同時利用でき、災害時にも活躍。デザインもスタイリッシュ。
③ Anker SOLIX C1000 Portable Power Station

- 容量:1056Wh/出力:1800W
- AC×6、USB-C×2(最大100W)、USB-A×2
- 耐久性に優れたリン酸鉄リチウム搭載
▶︎ 軽量・コンパクトでAnkerらしい使いやすさ。キャンプや短期の車中泊にピッタリ。子連れでも安心な静音設計も◎
④ PowerArQ Pro 1000

- 容量:1002Wh/出力:1000W(瞬間2000W)
- AC×2、USB-A×3、USB-C×1、DC×2
- カラバリ豊富でデザイン重視派にも人気
▶︎ 女性でも扱いやすい軽量設計とシンプルUI。ソーラーパネルとの相性も良く、エコ志向な方におすすめ。
⑤ BLUETTI EB70S

- 容量:716Wh/出力:800W
- AC×4、USB-A×2、USB-C×2、シガーソケット×1
- 約10万円以下の高コスパモデル
▶︎ 1泊2日〜短期旅行に最適。価格を抑えつつも安定性は◎。エントリーモデルとしてのバランスに優れる。
メリット・デメリット
ポータブル電源を車中泊で使ってみて、「これは助かった!」と感じたポイント、
逆に「もう少し〇〇だったらな…」と感じた点を正直にまとめます。
冷蔵庫・電気毛布・ゲーム機で検証
- 電気毛布(中モード)を夜8時間使用 → 約480Wh消費
- ポータブル冷蔵庫(エコモード)1泊稼働 → 約300Wh
- Nintendo Switch+充電式LEDライト → 約100Wh
▶︎ 1000Whクラスならこれらを同時使用しても十分余裕あり。
複数人でもストレスなく使えるのは嬉しいポイント。
バッテリー残量管理・充電時間について
- 残量表示がリアルタイムで見えるモデルは安心感が段違い
- 車中泊中の「残量あと何%?」という不安が軽減される
- 急速充電対応のモデルなら、旅先でも1〜2時間で回復できて便利
▶︎ 逆に充電に時間がかかる旧型モデルはストレスのもと。
「充電スピードと管理のしやすさ」は実用面で大きな差を生みます。
車中泊でのポータブル電源の安全な使い方
ポータブル電源はとても便利な反面、誤った使い方をすると火災やバッテリー劣化のリスクもあります。正しく安全に使うポイントを押さえておきましょう。
換気とバッテリー管理の注意点
- AC家電使用時は「換気」と「機器周囲の熱対策」が必須
- バッテリーは高温・高湿度に弱いため、直射日光の当たる場所は避ける
- 使用後はフル充電せず、60〜80%で保管するのが理想
夏・冬の車内温度とバッテリー劣化リスク
- 真夏の車内は60℃以上になることも。使用前に車内温度を確認する習慣を
- 冬は0℃以下になると出力が低下し、実力を発揮できない場合も
- リン酸鉄リチウム電池モデルは高温・低温にも比較的強く、安心感がある
まとめ|家族での車中泊を快適にするには
ポータブル電源は、単なる電源確保アイテムではありません。
家族との旅の時間をより豊かに、快適にする「縁の下の力持ち」です。
選び方のポイントさえ押さえれば、あなたにぴったりの1台が必ず見つかります。
この記事で紹介した5つのモデルは、どれも車中泊と相性の良い信頼性の高い製品ばかり。
家族で星を見ながら、ジュースを冷やして、ゲームを楽しみ、電気毛布であたたかく眠る…
そんな“忘れられない思い出”を作る準備を、今ここから始めてみませんか?
コメント